世界遺産のお寺で温泉体験!日光山温泉寺の魅力と日光湯元源泉

世界遺産に登録されている「日光山輪王寺」の別院でありながら温泉に入ることが出来るユニークなお寺があるのをご存じですか?

それは「日光山温泉寺」です。
日光山温泉寺は、薬師さまのご利益たっぷりな温泉に入ることができる、ありがたーいお寺です。
温泉寺の境内からは、地面からぷくぷくと湧きだす日光湯元温泉の源泉地にも行くことができます。

さっそくお寺の温泉に入ってきました!
日光山温泉寺の魅力と日光湯元源泉地の様子をお伝えしますね。

世界遺産「日光山輪王寺」の別院「日光山温泉寺」の魅力

日光山温泉寺は奥日光、湯の湖にある温泉と名前の付いたお寺です。

温泉寺の歴史はとても古く、日光を開山したかつ勝道上人(しょうどうしょうにん)が788年にこの温泉を発見し、苦病すくう薬師瑠璃光如来を祀ったのが始まりとされています。
1200年もの歴史があるんですよ。

「健康増進・延命長寿」のご利益いただく薬湯

・本堂へ続く石灯籠

長い参道には石灯篭がずらり並び、絵になります。

・日光山温泉寺

・境内にある温泉場

境内に入ると、平屋造りの建物があります。

・玄関で呼び鈴を押します
玄関に近づくと、玄関先にはおみくじの箱が置いてあり、建物の壁に張り紙があります。
「開湯中、必ずブザーをおしてください。」と書かれてあります。

どうやらここが温泉の入り口のようです。

私は娘と二人で、平日の朝9時に行きました。
玄関の呼び鈴を押すと、奥から管理人の奥様が出てきました。

志納金(料金)2人で1、000円を納めさせていただき、中へ。

玄関に入ると、ほのぼのした老夫婦のお人形が出迎えてくれます。

日光温泉寺の温泉にはいる時は以下の点に注意してください。

・期間 : 4月下旬~11月下旬
・志納金(入浴料):大人500円・小人300円
・入浴時間:朝8時~17時まで(受付16時30分終了)
・入浴休憩:1時間
・タオルの貸し出しはありません。
・硫黄泉なので長湯をしないこと(気分が悪くなる場合があります)
・洗濯・洗髪はしないこと。
・衛生上、汚れ物・おむつ等は放置しないこと。

・浴場前の廊下
管理人さんの後ろをついて行くと、赤い絨毯が敷いてある清潔な床と、お香のほのかな香りが鼻に触れて、ここはお寺だということを実感します。
全開にした窓の外には、境内に生い茂る緑の木々が目に映って、心が和みます。

管理人の奥様が、「源泉は70度もあるので、朝一番に水で薄めていますが、それでも45度はあるのですよ、熱いようなら水で薄めてくださいね。」
と言われ、女湯に案内されました。

浴室は、女湯と男湯に分かれた共同浴場で、写真では見えませんが、女湯は男湯の前にあります。

・温泉成分

廊下にある掲示板には、温泉の成分と温度が書かれていました。
源泉は、含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩素泉で、温度は71.4度。

硫黄泉は美肌の湯として知られているんですって!
楽しみです。
その他の効能は、糖尿病、神経痛、慢性婦人病、病後回復期です。

・シンプルな脱衣所

脱衣所は、棚にプラスチックのカゴのみが置いてあります。
貴重品を入れる鍵のかけられるロッカーや、ドライヤーはありません

脱衣所は、廊下に漂っていたお線香の香りから、濃い硫黄の硫黄の香りに変わります。
さっそく、扉の向こうの浴室に!

・ここが薬湯です!

扉をあけると、硫黄の香りにつつまれて、檜の枠の浴槽が見えます。
浴槽と、カランが2つのみ。
温泉で白くなった床に板が敷かれている、飾り気のない、湯治場のような雰囲気です。


浴槽には、緑がかった白濁したお湯がなみなみと張られています。

お湯に手を入れてみると、熱い!
熱いお湯が苦手な私達には到底入れない熱さです。
蛇口をひねって水で薄めました。

温泉に入る前に、かけ湯をしっかりと行います。
二人とも湯船に入ると、あぁー、熱さに耐えきれずに声が漏れてしまいます
それでも、目を閉じて慣れてくるとと、硫黄の成分が体に染み込んでいくようで、これがいい感じに。
気持ちがいいなぁ。

境内の鐘がゴーンと響き渡り、風情のある温泉に身をゆだねる贅沢な時間。
薬師さまの神秘な力が宿るお湯に浸る時間は、至福のひとときです。

壁から湧き出る源泉は熱く、じわじわと体を温めてくれますが、やがて耐えられなくなってしまいます。
本来ならそのままの温度で楽しみたいところですが、熱いのが苦手な私達は水で少し薄めました。

硫黄泉はぬるっと滑らかな感触で、これは肌にいいなと思いました。

幸いにも私と娘だけだったので、自分の好みに合わせて温度を調節できましたが、他にお客さんがいたらそうはいかなかったでしょう。
人気のない時間に来られて良かったです。

私と娘は温泉に浸かって、心身ともにリラックスできました。

・大広間の休憩室

温泉から上がると、畳の大広間で休憩が出来ます。
テーブルにはお茶とお菓子が用意されていて、領収書も忘れずに置いてあるのは、丁寧なサービスです。

入浴後の肌はしっとりしたのでうれしいですね。
驚いたのは、身体が軽くなったように感じたことです。

畳の部屋でゆっくり休んでいると、セミの鳴き声が耳に心地よく、子供のころにおばあちゃんの家にいったような気分になり、懐かしくなります。
温泉の効果もあってか、ついつい眠くなってしまいますね。

窓の向こうにひろがる、いきいきとした緑に見とれながら涼むと、気持ちがよいです。

入浴後は本堂で写経体験


温泉寺では、熱ーい温泉に入って身を清めた後は、本堂で、写経体験ができます。
せっかくなので、貴重な体験をしてみることにしました。

・本堂の延命地蔵尊

休憩所から本堂に移動し、薬師堂に祀られたご本尊の薬師如来に参拝します。
延命地蔵様にもご挨拶。

写経とは、仏教経典を筆写することで、心を落ち着かせたり、仏様への感謝や願いを伝えたりする修行法です。
温泉だけでは体験できない安らぎは魅力的ですね。

写経体験では、以下の点に注意してください。

・参加費は、1、000円です。(御朱印とお焚き上げ料を含む)
・受付時間は9時から15時までです。
・所要時間は15分程です。
・筆や墨などの道具は用意されています。
・10名以上の場合は、時前に予約が必要です。

日光寺では、薬師経の一部分16文字の写経が薄墨で描かれた紙をなぞります。

意味は、「薬師如来の偉大な福徳の力で、一切の憂い苦しみから逃れることができる」です。

ただ、書くということに集中する体験は、瞑想にも似ていて、心が落ち着きます

写経し納経すると、御朱印が授与され、お焚き上げがされます。

奥日光の秘湯 日光湯元源泉の魅力

お寺の外には野生の鹿

お寺の近くでは、野生の鹿に会うことができますよ。

・源泉までの木の歩道

湯ノ平湿原(ゆのはらしつげん)にある源泉までは、日光温泉寺から約200メートルの距離です。


お寺の境内から木道が出ているので、源泉を見学することができます。


辺り一帯は、強い硫黄の匂いがして、木道の両サイドには植物が茂っています。

・湯ノ平湿原(ゆのたいらしつげん)

日光湯元源泉は、湯ノ原湿原の中にあります。
この湿原は温泉が湧出するため、冬も凍結することがありません
私は見ることができませんでしたが、ニホンザルやニホンジカに遭遇することもありますよ。

・木組みの源泉小屋
湧き出る源泉の温度を下げないために、小さな小屋が建てられています。
小屋に覆われた源泉では、ポコポコとお湯が沸き出しています
各宿が所有しているので、宿の名前が記載されている小屋もありましたよ。

日光湯元温泉は濃い硫黄泉と言われているので、硫黄の香りが強く、小屋の隙間窓に近づかないようにと注意書きがありました。


日光湯元温泉の源泉源泉湧出量が豊富で、地元の各温泉施設以外にも、他の温泉地、光徳温泉や中禅寺温泉にも給湯しているというのだから、大地の恵みはすばらしいですね。

地面をさわると温かいところもあって、なかなか見ることが景観を楽しめます。

日光温泉付近のレストラン・

日光には美味しレストランがたくさんありますが、おすすめのお店を3つ紹介します。

西洋料理 明治の館

明治の館は、明治時代に建てられた石造りの洋館で、洋食レストランとして営業しています。

オムライスが一番人気です。
熟練したシェフが腕を振るうお料理の数々は、グルメも満足する、心にまで染みる美味しい逸品ですよ。。

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そば処 水無湧水庵

日光で人気の蕎麦屋さん「そば処 水無湧水庵」はとても人気のある蕎麦屋です。
田んぼの中にあるのですが、お店の近くまで行くと駐車場にたくさんの車が駐車しているので、見つけることが出来ますよ。
美味しくてボリュームがたっぷりです。

日光湯波巻き ZEN

日光のおすすめお土産

日光ラスク

 

日光ラスクはパッケージがかわいく、サクサクとした食感と甘さが絶妙にマッチしています。
コーヒーや紅茶などの飲み物と一緒に食べると、さらに美味しく感じますね。
個包装のイラストにはポップな三猿や眠り猫、東照宮が描かれていておしゃれです。
お土産やプレゼントに喜ばれること間違いありません。

きぬの清流

 

きぬの清流は小豆餡やとちおとめ餡などを和風クッキーでサンドしたもので、素材の味を生かしたやさしい甘さです。。
和風の餡と洋風のクッキーのコラボは、濃いお茶と一緒に食べるとさらに美味しいですよ。

日光プリン

 

日光プリンは、人気がありますね。
卵黄の濃厚なコクと醤油の香ばしさが絶妙にマッチしているんです。
滑らかでとろけるような食感で、キャラメルソースは甘すぎないので、さっぱりとした後味です。

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奥日光周辺のホテル

奥日光 ホテル四季彩

「奥日光 ホテル四季彩」は大浴場が人気です。
大窓から眺める森林はまるでアートのようです。
源泉かけ流しの硫黄泉は美肌の湯としても有名です。

奥日光湯元温泉 奥日光高原ホテル

「奥日光湯元温泉 奥日光高原ホテル」は、日光国立公園の中にある宿です。
湯元随一の規模を誇る露天風呂は、長く入れるちょうど良い温度です。
ペットと同伴できます。

日光温泉 日光千姫物語

この「日光温泉 日光千姫物語」は、地元の厳選素材を使ったこだわりの本格懐石料理が人気です。
部屋は窓を大きく取ってあり、窓から見える四季折々の景色は、日頃の喧騒を忘れさせてくれますよ。

まとめ

世界遺産に登録されている「日光山輪王寺」の別院でありながら温泉に入ることが出来るユニークなお寺日光山温泉寺」に行ってきました。

日光山温泉寺は、源泉が70度のお湯ですが、お寺の管理人の奥様が朝一番に加水しても45度もある熱いお湯でした。
熱さも慣れてくると気持ちがよく、薬師さまのご利益たっぷりな温泉で、至福のひと時を過ごすことが出来ました。

本堂で体験した写経は、16文字の字に集中するが瞑想にも似ていて、心が落ち着きます。
温泉寺の境内からは、日光湯元温泉の源泉地にも行くことができ、地面からぷくぷくと湧きだす温泉の様子は、大地の恵みのすばらしさを感じました。

日光山温泉寺と日光湯元源泉は、世界遺産のお寺で温泉に入り、源泉地を見学するという、他では味わえない体験ができるスポットです。 日光に行ったらぜひ訪れてみてください。

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