神楽坂の迷路のような細い道~ピンコロ石の石畳を歩いてみた

神楽坂には石畳の路地裏が幾つかあって、風情な街並みを感じることができます。
幾つかある石畳の道の中でも今日紹介する道は20分程の散歩道です。
普段はさっと歩いてしまいますが、今日はゆっくり歩いてみました。
そうしたら面白い発見がたくさんあったので書きますね。

ピンコロ石の石畳散歩コース

今日は神楽坂の本多横丁から横道に入った情緒豊かな小道を歩きます。


神楽坂通りを本多横丁に入って120m程歩いた横道に入り、地図の黄色い道をぐるりと
歩いて元の本多横丁に戻る散歩道です。

地図には4分と書いてありますが、昔の日本の情緒ある街並みをゆっくり歩くと20分くらいです。
これから歩く道はピンコロ石の石畳と背の高い黒塀は神楽坂の良さを感じることができますよ。
江戸の昔からある道で、花街として栄えた当時を想像しながら歩くのも楽しいですね。

迷路のような細い道は2種類の石畳が敷いてある

・ピンコロ石の石畳


横道に入るとこのような風情のある石畳が続いています。
ここは「かくれんぼ横丁」といわれる有名な小道ですが、メインの神楽坂通りとはちょっと趣が違います。

石畳と黒い塀に囲まれた迷路のような細い道なんですよ。

入ってすぐに感じたのが、石の敷き方が2種類あることです。
左側の石の並びはアーチ型になっているのに対して、右側は碁盤の目に並んでいました。
道の石はピンコロ石と言って10センチくらいの正方形の石を道に埋め込んでいます。

ピンコロ石は表面が凸凹しているので光が当たると光を反射したようにあかるいです。
アーチ形の石畳は古い街の歴史を感じることができます。


アーチ形に比べると碁盤の目に敷き詰められているピンコロ石は、整然とした美しさです。
シンプルでモダンな雰囲気を醸し出していますね。

さっそく進んで行きましょう。

・神楽坂 山路

この写真は古い街の魅力を感じる一枚です。
外壁の石貼りが独特の模様になっていてピンコロ石とよく合っていますね。
壁の向こうは庭なのか小さな窓があって、鉄の棒に金網が架かっています。


こちら山路さんは昔は料亭だったところで、木の格子の引き戸に歴史を感じます。
当時の花街の雰囲気が感じられ建物ですよ。
今はホテルになっているんですよ。

・神楽坂 茶寮

右に曲がる道がありますが、まずは真っ直ぐに進みましょう。
かくれんぼ横丁はこのように細い道が迷路のようになっています。

この先の白い塀のお店、いつも人が並んでいます。

「神楽坂茶寮」さん。
週末は特に長い列が出来ているので私はまだ行ったことがありません。

・黒塀の続く道と当時の道幅


黒壁と石畳が素敵ですね。

この2種類の石畳ですが、聞くところによるとアーチ形の部分が本来の道幅だそうです。
新しい建物を建てる場合は法律で道幅を広くしなければならないようです。
ならば、広くなった道の部分もピンコロをアーチ型にすればいいのにと思ったりもするのですが、私が思うには、当時の道幅を残すためにわざと敷き方を変えているのかもしれませんね。

アーチ型の部分が道幅とするならば、当時は随分細い道だったことがわかります。
私は今日はスニーカーですが、ヒールのある靴や下駄をはいて歩くとカチカチという音が響きます。

道は突き当たります。
左に曲がるとかくれんぼ横丁が終わってしまうので、右に曲がります。

・ハートのピンコロ石

背の高い黒塀の中は庭になっていることが多いようで、木々が植えられているんです。
黒塀からみえる緑の木々が情緒があっていいんですよねー。
春は木が青々してます。

ここの石畳は比較的新しいんです。
数年前に敷き詰め替えているからなのですが、職人さんがちょっとした遊びをされたようです。

わぁー、ハートだ!
かわいいでしょ!ハートのピンコロ石です。
噂によると見つけることができると恋愛成就のご利益があるそうですよ。
でね、人から教えてもらったり、見つけた場所を他言するとご利益が一瞬になくなってしまうんですって。

ということでナイショにしますが、ヒントは写真の女性が立っているあたりかなぁ。

・イタリアン TREES

黒塀の中はイタリアンのお店です。


お店は地下です。
日本の昔の風情ある道に和食のみならず、異国の料理店があるのが面白いですね。

又突き当りになりました。
迷路のように細道が続くのが楽しいのですが、迷ってしまいますね。
この先、左右ともかくれんぼ横丁ですが、まずは左に進みましょう。
そして戻ってきて右の道を歩きます。

左に曲がります。

・天婦羅 天孝

アーチ形の石畳の道です。
先ほどから、道にマンホールが幾つもある事に気づきましたか?
この道にもありますが、石畳の雰囲気をを邪魔しないにありますよね。
こういうところも配慮しているのもしれません。

天婦羅の天孝さん

トム・クルーズがお忍びで来られたとか。
昔ながらの格子戸の向こうには中庭があって高級感が漂います。
入口の横にあるガラスの扉は勝手口かしら?
この辺りのお店って雰囲気がホント素敵なんです。

・神楽坂仲通りに出る道

そのまま進むと黒塀のないこの道になりますが、ここも下町情緒があって好きです。
この先は「神楽坂仲通り」に出ます。

神楽坂仲通りに出ました。
角の店は「寿し屋の勘せい」さんです。
神楽坂仲通を背中に向けて、戻りましょう。
まだ通っていないかくれんぼ通りに行きますね。

・神楽坂仲通から見たかくれんぼ横丁


神楽坂仲見世通り側からみた通りです。
石畳がきれいですね。
有名店の横には普通の民家もあるのですが、どちらも石畳の道に溶け込んでいます。

・千

まっすぐに進むと左手に黒塀が続きます。
この道も拡張しているのがわかりますね。

「千」の看板がかわいい。
黒塀の内側にある木に洋ナシ?が実っているように見えます。
おしゃれ!
ここの石畳の道は夜も素敵なんですよ。


雰囲気があってすてきでしょう。
電灯に照らされる石畳も良いですね。

・かみくら

「かみくら」さんの前の道、せまいです。
この道幅が本来のかくれんぼ横丁の道幅です。

ピンコロ石の石畳と黒塀に囲まれたこの道を芸者さんが歩いたことでしょう。
そしてお座敷から三味線や唄の音や笑い声などが道に響いていたのかもしれません。

神楽坂はかみくらさんのように道路に置くタイプの看板が多いように思います。
夜になって明かりがつくと又昼間とは違う石畳になって素敵ですよ。

ここは「かみくら」さんの黒塀の角。
ここ景色がかくれんぼ横丁の石畳の道を一番よく表していると思います。
石畳と、黒塀と庭の木。

昔は料亭でした。
かくれんぼ横丁には当時はこのような料亭がたくさんあったそうです。

道はまた突き当ります。
左は行き止まりなので右に進みます。

・ねこの玄関

左の空き地はどのようなお店が建つのでしょうか。
かくれんぼ横丁の雰囲気にあうようなお店だといいな。
この道も広くなるのかもしれませんね。

黒塀と石畳の曲道も素敵です。
ここにもマンホールがありますが、ほとんど石畳と同化して目立ちませんね。

又道が突き当りますね。
お忍びの人をつけていっても、横道に入られたらわからなくなる道だというのがわかりますね。

勝手口の下に穴が開いて猫が出入りできるようになっていますね。

右に曲がると、いつも人が並んでいる「神楽坂茶寮」さん。
左に曲がると「神楽坂山路」さんです。

・入り口に戻ります


これでピンコロ石の石畳散歩はおしまいです。
おつかれさまでした!

神楽坂かくれんぼ横丁付近のホテル

ヴィアイン飯田橋後楽園(JR西日本グループ)

「ヴィアイン飯田橋後楽園(JR西日本グループ)」は飯田橋駅から徒歩5分という便利な立地にあり、神楽坂を始め、東京ドーム、武道館など観光スポットにも近いです。
車いす利用のお客様でも快適に宿泊できるユニバーサルツインルームもあります。

ホテルメトロポリタン エドモント

「ホテルメトロポリタン エドモント」は東京の中心に位置する飯田橋駅から徒歩5分で、神楽坂の他にも、東京大神宮、東京ドーム、日本武道館へも徒歩圏内です。

UNPLAN kagurazaka

「UNPLAN kagurazaka」は1階にシックなカフェバーを備えてあります。共用の簡易キッチンを備えたモダンなホテルです。
神楽坂駅から徒歩3分の便利なロケーションです。

まとめ

今回は神楽坂の迷路のようなピンコロ石の石畳を紹介しました。
かくれんぼ横丁として有名な道です。

道はアーチ状と碁盤の目の2種類のピンコロ石で敷き詰められていました。
アーチ状の石畳の部分が当時の道幅です。
今よりももっと細い道だったことがわかります。

ピンコロ石が敷き詰められている石畳は風格があって靴のがカチカチという音が響いて昔の日本の情緒を感じることができました。

進んで行くと、敷き詰められている石畳の中からハートのピンコロ石を見つけました
これは職人さんの粋な計らいによるもので、見つけると幸せになるというジンクスがあるようなですよ。
あなたも是非見つけてみてくださいね。

道の脇には背の高い黒壁からは深々とした緑の木々が見えます。
日本の佇まいを感じることができる素敵な道でした。

是非、神楽坂にいらした際は迷路のようなピンコロ石の石畳を歩いてみて下さいね。

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