ハスの花は美しいと評判ですが、自宅で栽培する人は少ないと思います。
だからこそ、じっくり眺める機会も、なかなかないのではないでしょうか?
さらに見頃は一カ月くらいで、花は早朝にしか咲かないんです。
お昼には閉じてつぼみになってしまうんですよ。
ハスの花を見れるチャンスって貴重なんです。
念願かなって、小石川後楽園で、早朝に咲くハスの花を見ることができたので、その様子をお伝えします!
また、ハス池のある庭園の様子と、トイレ情報、ランチもご紹介します。
小石川後楽園の庭園を眺めながらいただくランチは癒されますよ。
早朝にしか咲かないハスの花をやっと見ることができました!
ハスの花は、7月中旬から8月中旬にかけて美しく咲きますが、一度咲くと4日目には散ってしまいます。
朝8時から9時くらいが満開になり、一番見ごろなんです。
小石川後楽園の早朝、8時30分のハス池の様子
昨年はハスの花を見たいと思って、大きな庭園に出かけましたが、残念ながら時期が過ぎていて、花を見ることができませんでした。
今年は開花時期に合わせて行きましたが、昼間に着いたので、花は閉じていたんです。
早朝に咲くハスの花が見たいのですが、満開の時間帯、朝8時から開いている庭園なんてあるのかしら?
そんなことを思っていたら、小石川後楽園でこんなお知らせを見ました。
ハスの開花にあわせて、庭園を特別に早く開けてくれるんですって!
これは行かなきゃ!
翌日、私は早起きをして、小石川後楽園に向かいました。
本当にこんな早い時間に開園しているのかな?と少々不安に思いながら西門に着くと、門はちゃんと開いていました。
念願の花を見ることができます!
現在、朝8時30分。
さっそく、ハス池に向かいます!
ハス池は、小蘆山(しょうろさん)と名付けられた丘の麓にあります。
丘の手前には、大きな緑色の葉が一面に広がっていて、その中にピンク色の花がさいています。
ここがハス池です。
見てください、咲いていますよ!
池には40センチほどのハスの葉が一面に茂っていて、長く伸びた茎の先には大きなハスの花が咲き誇っています!
午前8時30分、ハスの花は見事に満開です!
薄いピンク色の花びらと、中央のめしべが美しいですね。
めしべは円盤状になっていて特徴的です。
じっくり見たことがなかったので、うれしい!
花びらは、両手で抱えるくらいの大きさで優雅に広がっています。
ハスの花を見ると、心が洗われるような感動を覚えます。
早起きして来て良かった!
ハスの花言葉は「神聖」「清らかな心」です。
泥水の中から誕生して、清らかな花が咲くことからつけられたんですって!
ハスの花にぴったりな花言葉ですね。
端正で、優雅な美しさのあるハスの花は、どことなく神秘的な美しさが漂いますよね。
水面からスーッと伸びて咲くハスの花。
近くに行って、その香りを嗅ぎたいけれど、手が届かないのが切ない・・・。
それがまた魅力的です。
右側のつぼみがふっくらしています。
明日になると、大きなの花が咲きそうですね。
花が咲く前のつぼみには、秘めたる期待とエレガンスを感じさせます。
ハスの花は、日の出とともにゆっくり開き始めて、8時から9時ころが満開です。
私はちょうどその時間帯に見ることができました。
ハスの花の見頃は一カ月で、時間によっても姿が変わります。
ハスの花を見ることができるチャンスは貴重ですよ。
大きくて鮮やかで、不思議な魅力があるハスの花。
私は早朝の満開のハスの花が咲き誇る姿に心を奪われました。
花は昼になると閉じてしまう
昼過ぎのハスの花です。
満開だったハスの花は、時間とともに、またゆっくりとしぼんでいき、昼にはつぼみに戻るんです。
これを3日間繰り返し4日目に散ってしまうのです。
儚いです・・・・。
つぼみの姿も、キャンドルの灯のようでかわいいですけどね。
優雅で可憐な印象です。
水面に浮かぶ緑の葉の中で、ひっそりと佇んでいます。
明日の朝、陽の光を浴びて、優雅に花開くのを待っているようですね。
つぼみの横にあるシャワーヘッドのようなものは、花びらがが散った後のハスの姿です。
花托(かたく)と言って、中にはハスの実が入っています。
花托も風情があります。
ハスの花は他の植物と違っておもしろいですね。
小石川後楽園のみどころ
ハスの花が見れる庭園は、私の家から自転車で約5分くらいなんです。
実は「小石川後楽園」という日本庭園です。
ハスの花以外にも見どころがありますので、紹介しますね。
場所は東京都文京区にあります「小石川後楽園」です。
東京ドームの隣にあります。
庭園の出入口は2つあって、飯田橋駅から「西門」へ、水道橋駅から「東門」へそれぞれ徒歩8分程です。
私は、自転車で家を出て庭園に向かいましたが、道は広く、きれいに舗装されているので、快適に走ることができました。
西門から庭園入口まで
・西門
私は西門から入って、蓮池に向かいます。
蓮池へは西門が近いですよ。
・自転車、バイク置き場
「自転車・バイク置き場」は西門を入ってすぐ右にあり、無料で利用できます。
朝の8時台は早いと思いますが、もうすでに6,7台が駐められていました。
・和傘の貸し出し
日差しの強い日には、和傘を無料で貸してくれます!
和傘は珍しいですが、江戸の庭園にぴったりですね。
私は帽子をかぶっていましたが、和傘を借りている人はたくさんいました。
・売店
お土産や飲み物等を販売しています。
庭園内に入ると、自動販売機や売店はありません。
暑い中でのハスの観賞の際は、事前に飲み物を用意しておいた方がよいです。
・茶寮
帰りにここでいただいたランチも素敵だったので、後で紹介しますね。
ここまでは庭園の外です。
これらの施設は入園料がなくても利用することができます。
この先、庭園内は有料になりますので、ハスの花を見たい方はチケットを購入します。
金額は、大人 300円(団体240円)、65歳以上 150円(団体120円)です。
庭園内
・大泉水(だいせんすい)
庭園に入ると、目を引くのは琵琶湖をイメージした「大泉水」という池です。
四季折々の花や木々が池に映り、色とりどりの美しさを見せてくれます。
この池では昔、船で月見を楽しんだといわれているんですよ。
東京ドームホテルも一緒に写っていますね。
池の向こうには東京ドームやホテルが見えて、現代と江戸の違いが際立っています。
不思議な感じがします。
・円月橋(えんげつきょう)
水面に映る形が満月のように見えるのでその名前が付けられました。
円月橋は過去に火災にあったことが無いので、江戸時代の姿を留める建造物なんですって。
この橋をお殿様が通ったんだと思うと感慨深いですね。
時々聞こえてくる鳥のさえずりや水のせせらぎが、心地良くて、都会にいることを忘れてしまいます。
とても緑が多くて素敵な場所なのですが、私は蚊に刺されてしまったので、かゆみ止めを用意するのも良いですよ。
・白糸の滝
私は、暑い夏に滝を見ると、涼しくて爽快な気分になります。
水の音や光の反射は心を癒してくれますね。
・庭園内のトイレ
外出時のトイレって、事前に知れると安心ですよね。
小石川後楽園のトイレは3か所あります。
蓮池から1番近いトイレはトイレ2です。
トイレ1は、小高い山の上にあります。
ランチしながら庭園を眺める
ハスの花を観賞した後に庭園を散策すると、お腹も空いてきました。
庭園を散策している途中に古い木造家屋が建っていて、気になったんです。
公園にぴったりなイメージの古い日本家屋です。
遠目に映ったのは、庭に向かって座っている方がいて、何やら召し上がっているんですよ。
いいな、私もあそこに行きたい!
何処から入るんだろうと思って入り口を探したのですが、見当たらず、諦めて園を出たんです。
あの日本家屋は、西門から入った際にあった茶寮だったんですよ。
さっそく入ってみました。
びいどろ茶寮
「びいどろ茶寮」なんてかわいい名前なんでしょう。
入口の上に「涵徳亭」(かんとくてい)と書いてある看板がありました。
この建物は歴史的建造物だそうですよ。
火災などで何度か立て直していますが、江戸時代、庭園が出来た頃からあった建物です。
涵徳亭は玻璃(ハリガラス)障子紙を用いていたため、「ガラス茶屋」、「びいどろ茶屋」と呼ばれていたんですって。
案内されたのは、庭がよく見えるフロアです。
私が、庭園から見たのはこの場所ですね。
写真の上の方にある欄間(らんま)は風通しと採光のためにあるのでしょうか、ガラスです。
迷わず、窓側の席に座りました。
写真ではわかりにくいですが、遠くに蓮池も見えます。
クーラーの効いた部屋から庭を眺められるなんて、極楽極楽。
メニューを見ると、「とんかつ定食」、「サバの塩焼き定食」、「天ぷらそば」、「牛すき焼き丼とそばのセット」、「とり天タルタル丼」があります。
どれも1,000円前後のお値段です。
私は天ぷら蕎麦(1,100円)の冷たいのを注文しました。
天ぷらそばとかき氷
・天ぷらそば
天婦羅の下にある小鉢は、ポテトサラダです。
天婦羅は、キス、海老、イカ、レンコン、しいたけの六種類。
暑い夏の日に、冷たい天ぷらそばを食べると、心も体もすっきりします。
そばのつゆはさっぱりとしていて、天ぷらはサクサクとした衣とやわらかい具材の組み合わせは最高で、一口ごとに違う味わいがありますね。
天ぷらそばはシンプルな料理なのに、豊かな味と食感を楽しませてくれる、夏にぴったりの一品です。
おそばを食べながら庭を眺めていると、ひらひらと白いちょうちょがやって来て、庭を巡っていました。
時々止まっては、また飛んでいく様子を見ていると、今度は空から小鳥が飛んできて、木の枝にとまりました。
この窓から見える石灯籠も趣があっていいです。
灯篭があることで、庭園の景観が高まりますね。
このように庭園を眺めながらゆっくりランチが出来るなんて、贅沢ですよ。
・宇治抹茶ミルクかき氷
この席から見る庭が素敵で、食べ終わった後も、もう少し居たくなってしまいました。
で、目にとまったメニューが「宇治抹茶ミルクかき氷」(750円)!
この夏、初めてのかき氷、さっそく注文しました。
暑い夏の日に、宇治抹茶のかき氷を食べるのは至福のひとときですよねー。
ふわふわの氷に濃厚な抹茶シロップと練乳がかかっていて、口に入れると甘くてさわやかな味が広がります。
氷の下にはあんことミルクくず餅が敷き詰められていて、食感や味の変化が楽しめますよ。
抹茶の香りと苦味が心地よく、散策した暑さを忘れさせてくれますね。
びいどろ茶寮ではランチだけではなく甘味もいただけるので、散策後の一休みにもおすすめです。
小石川後楽園付近のホテル
後楽ガーデンホテル
「後楽ガーデンホテル」の特徴は小石川後楽園の隣接していることです。
館内のバリアフリー化を率先して実施しており、現在バリアフリールームが7室あります。
toggle hotel suidobashi(トグルホテル水道橋)
間toggle hotel suidobashi(トグルホテル水道橋)○は水道橋駅西口徒歩3分です。
カラーが特徴的なデザイナーホテルです。
リッチモンドホテル東京水道橋
「リッチモンドホテル東京水道橋」rは後楽園、東京ドームにも近くて便利です。
ファミリー向けで食べるにも遊ぶにも便利なロケーション。
まとめ
ハスの花は早朝にしか見ることができない花ですが、やっと見ることができました。
花は夜中に咲き始め、午後になると閉じてしまうので、見られるチャンスは貴重です。
池には直径40センチほどのハスの葉が一面に茂っていて、長く伸びた茎の先には大きなハスの花が咲き誇っていました。
ハスの花はどこか神秘的で感動しました。
300円で見ることができるのはお得ですね。
庭園は、駅からも徒歩8分程なのでアクセスも良いです。
自転車、バイク置き場は無料でした。
小石川後楽園はハスの花のみならず、四季折々の花や木々が映る池「大泉水」、江戸時代の姿を留める「円月橋」、夏の暑さを忘れさせてくれる白糸の滝など、心がいやされる庭園です。
園内には涵徳亭(かんとくてい)という歴史的建造物があり、びいどろ茶屋という名前で営業しています。
ランチは、「天ぷらそば」と「宇治抹茶みるくかき氷」をいただきました。
暑さも少し穏やかな早朝に蓮の花を観賞して、庭を眺めながら涼しく食事をすることは、夏の楽しみ方の一つですよ。
この夏はぜひ一度、小石川後楽園にお越しください。
心癒されること間違いなしです。
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